「鬼芭阿諛子」なる人物が石川県の神社で宮司を務めている!?神社に急行した岬美由紀は、そこでかつての師であり宿敵であった阿諛子の母・友里佐知子の日記を入手する。

売れないもの書きの廣介は、極貧生活ながら、独特の理想郷を夢想し続けていた。

ごく普通の勤め人・高尾慎一が裁判員に選任された事件は、現職の美人衆議院議員による夫殺し。

鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)…好評『

友人の別れ話に立ち会った片山晴美は、男が仕掛けた爆弾で失明してしまう。

今多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

二人が二人でいれる場所…。都会

初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。

テリーは腕のいい大工だったが、ちょっと人生につまずいてしまった。暴力沙汰で刑務所入り。

『あの坂道をのぼれば』―妻子を捨て女と逃げた男の28年ぶりの帰宅。男の思いは、あの日の駅のホームに漂着する。

親友のベスとジョージと共にシャドー牧場で休暇を過ごすことになったナンシー。

被害者は寝間着姿のまま、背後から10ヶ所以上刺されて殺されていた。現場の状況から犯人は女性ではないかとも思われた。

ゲーセンで若い女性が転倒して死んだ。

31歳になった。遠距離恋愛中、年下の彼は何も言ってくれない。

美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。

伯爵家の三男タイセン・シャーブルックは、大伯父の死去に伴い男爵位とスコットランドの古城を相続した。

現役の作家のなかにも熱狂的なファンの少なくない、鬼才、久生十蘭の精粋を、おもに戦後に発表された短篇から厳選。

美作研究学園都市に傷心の旅から戻った白石と龍造寺。しかし、学園は鬼神の巣窟の如き有様だった。

世界各地の米軍警察指揮官が一斉に異動させられていた。

ベルリンの壁が崩壊し、世界が冷戦終結に向けて動き始めた一九八九年暮れ、機甲師団の将軍が死体で発見された。

毒草師を名乗る男・御名形史紋と熊野で出会った薬剤師・桑原崇。

小川の自動車修理工場に大破したポルシェを持ち込んだのは、お喋りでどこか憎めない男、矢部だった。新車同然に直してやった。

断崖絶壁に建つ曰くつきの洋館。少女・砂波の父が購入するという。

「私は保険金をかけて姉を殺した古木保男に必ず復讐する」との手紙を残し、井関ゆきは十和田へ向かった。

やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。

動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。

「わたし」を脱いで裸になりたい。シャレにならない大人の事情―朝倉かすみが贈る、ほろ苦くもエロティックな恋愛短編集。

黒船来航で江戸中が物情騒然とするなか、本所吉田町の小屋で、旗本の道楽三男坊が夜鷹とともに変死体で発見された。

日本橋の老舗デパートに勤める純礼が突然消息を絶った。

自称映画監督の勝馬に幼馴染みの小鹿が告白した。殺人を犯し自首すると約束していた友人が急に翻意したのでかっとなったという。

「厭だ。厭だ。

山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。

長距離列車に乗り込んだが、煙草も無く手持ちに五銭しかない愛煙家の男の話、列車に乗ったとたん、自分ばかりに視線を送られた男の話、バルコニーから、首を吊った黒い影がある船を目撃する話…。

松本城公園で殺人事件が発生した。被害者は都内の大手ディベロッパー社員、高杉聖一。

私立鯉ケ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。

家老の命で、心ならずも友を斬った鷲尾直十郎は、故郷を捨て、江戸で無為の日々を送っていた。

女優から画家に転身した日下部沙織が東京・多摩湖畔の自宅寝室で殺された。第一発見者は夫の稔。

韓国新幹線「KTX」を舞台にした、日本側特使の「暗殺計画」を阻止するために、十津川と亀井は、韓国に飛んだ。

葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。

江戸が東京と改まった明治の世。幕府の崩壊で二十三年間の幽囚の身を解かれ、文明開化のすすむ東京に舞いもどった男がいた。

「―ずっとそばにいればいいのよ」平穏な生活は唐突に終わりを告げる。

スタイリスト日本一を決める全日本美容技術選手権大会。

私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙への出馬を決める。

衆議院統一補欠選挙に出馬した妻の恩師、大原奈津子の頼みで「凶悪犯罪抑止連合」の捜査を開始した元刑事の平澤栄治。

元ＯＬが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。

ルリックはパイロットを辞め、今は考古学者として伝説のイコンを探していた。

自らの特殊能力―男をひと目で見抜く―を生かし、東京で女ひとり闇のコンサルタントとして、裏社会を生き抜く女性・水原。

“犯罪被害者家族の集い”を舞台にした殺人事件の捜査は、暗礁に乗り上げた。

“犯罪被害者家族の集い”に参加した女性2人の惨殺死体が、東中野の教会で発見された。

光彦は、飯島老人殺害事件を調べるうちに、八幡神社と特攻隊を巡る因縁に辿りつく。

自分の苗字と同じ名に惹かれ、長野の小内八幡に立ち寄った美由紀は、全国の八幡神社を巡る飯島という老人と出会う。

“ソランジュ”はニューヨークでも随一の高級フレンチレストラン。料理は、どれも一流の味。

理想の結婚から2年。白馬の王子様だった夫のビルは、家庭をかえりみない仕事の虫に。

桐内製薬副作用情報室に、衝撃的な副作用報告が3通届いた。

「脳が溶けている!」…。その衝撃的な事例の調査に乗り出した副作用解析・古閑志保梨は、ある研究所にたどり着く。

天涯孤独な少年・勇介は、急逝した大伯父・如月教授が遺してくれた博物館で秘密裏に行われているあるプロジェクトの存在を知る。

「母親が自殺を計った。幸い命はとりとめたのだが、理由を知りたい」山梨から来た青年に、相談を受けた御手洗潔。

世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。

時は江戸・享保年間。

菅沼の死後、融資の代償として建設会社と銀座のテナントビルを手に入れた井戸原は、愛人の新進女優を利用して通産政務次官への接近を図る。

戦後、一代で財閥を築いた鉄鋼王・菅沼丑平の死をきっかけに暴かれていく、政財界を巻き込んだ巨額の不正。

小田原に住み、湘南ライナーで新橋の経済研究所に通勤する武藤の前に現れた美女・小早川恵。

おとり捜査官の北見志穂は、凶暴な殺人犯を射殺したことで、軽度の神経症に陥っていた。

紀元前の中国から、源平合戦、戦国時代と乱世を経て、文化爛熟の上方へ…前世巡りに出た王子の旅の結末は?ブンゴー渾身の大作、感動の完結。

傷を負ったのは、身体だけではない。

背中から銃撃され、ホークが瀕死の重傷を負った。彼が護衛していた賭け屋一家も殺され、ホークは静かに復讐を誓う。

ここはペニーフット・ホテル。海辺の田舎町にひっそりと建つ、上流階級に人気の快適な宿だ。

ご存じだろうか。“魔が差す”という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ。

直心影流の遣い手・橘円十郎は、江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候しつつ、気の合う二人の牢人仲間である馬淵と宇佐美と共に気ままな日々を送っていた。

成田空港に一人のアメリカ人が降り立った。

キャバクラ、居酒屋、マッサージ、あらゆる仕事をたくましくこなすリツ。

警視庁捜査一課のベテラン刑事・長谷川が庁内で拳銃自殺した。一匹狼で、上層部とも衝突したことがあるという。

柏木喬は、女児誘拐殺人犯として懲役十五年の判決を受けた。

湘南・葉山マリーナから沖縄を目指す豪華クルーザーのインディアナ号が出港した。

赤かぶ検事が追及するのは、夫殺しの嫌疑をかけられた資産家夫人とその愛人、決定的な証拠も揃い、普通ならば単純な裁判になるはずだったのだが…。

人は、やむにやまれぬ犯罪に対し、どこまで償いを負わねばならないのだろう。そして今、未曾有の台風が二組の家族を襲う。

非実体主義とは、そこに存在しないものに価値を見出す。

非実体主義とは、そこに存在しないものに価値を見出す。

大学入学早々に、廃部寸前の落研(落語研究会)に、無理やり入部させられた越智健一。

広告代理店で働くシングルマザーの種本千晶は、社内でも将来を有望視されているディレクターだった。

楽園なのか、それともここは煉獄か―。美酒は発酵を重ねついに爆発した。

悪徳刑事には美点があった。権力に群がる蟻どもを冷静沈着に操るスキル。

あなたの街の不思議を取材します!人間界には摩訶不思議な事件がおこるんだにゃ~。

中原に君臨する華王朝の都は、紫京と呼ばれている―。その宮城で皇帝の側近が殺された。

ほの暗さの快楽。若き「実存主義作家」の最新短篇小説集。

道州制による分権のもと、監視カメラのネットワークによって国民に絶えず順位を付ける制度(RANK)が施行される近未来の日本・関東州。

自分のことを「吾輩」と呼ぶ、金城武似のホスト、タケシは、実は吸血鬼だ。

いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。

留守番をしていた認知症の老女が絞殺された。難航した捜査は、ひとりのホームレスへと行きつく。

京都博物館所蔵の国宝級の仏像が、盗まれる事件が発生した。

聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。

きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。